Mouthpiece
マウスピースとは

マウスピースは、患者様のお口に合わせて特別に設計・作成された装置です。個々の口腔内にぴったりとフィットするよう作られており、快適な装着感と高い機能性が特徴です。
このマウスピースの主な役割は、顎関節症による症状や不調を改善することにあります。具体的には、顎関節や周囲の筋肉の痛みを和らげたり、不快感を軽減したり、顎の動きを安定させることを目的としています。また、噛み合わせを調整することで、顎や歯にかかる負担を軽減する効果も期待できます。
Mouthpiece
マウスピースのメリットとデメリット
メリット
身体への負担が少ない
手術や抜歯といった侵襲的な治療を避けられるため、患者様の身体的・心理的負担が軽減されます。
顎の負担を軽減
マウスピースを装着することで、顎関節にかかる圧力を分散し、顎周りの筋肉の緊張を和らげることができます。
歯の健康を守る
歯ぎしりや食いしばりによる摩耗や破損を防ぎ、歯の寿命を延ばす効果が期待できます。
関連する症状の緩和
頭痛や肩こり、耳鳴りといった症状が改善されることが多く、全身の健康維持にもつながります。
デメリット
慣れるまでの時間が必要
長時間の装着が求められるため、初めは違和感を覚えることもありますが、徐々に慣れていきます。
オーダーメイドであるためコストが発生
患者様一人ひとりの歯列に合わせて製作するため、一定の費用がかかります。
効果には個人差がある
症状や原因によっては、マウスピースだけで完全に改善するのが難しいケースもあり、追加の治療が必要となる場合もあります。
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マウスピース治療がおすすめな方

・顎関節症の症状がある方
・歯ぎしりや食いしばりが原因で困っている方
・睡眠中の歯ぎしりが気になる方
・歯の摩耗が進行している方
・顎や肩、首の筋肉がこわばっている方
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歯ぎしり・くいしばりの治療

歯ぎしりやくいしばりが引き起こすリスク
歯ぎしりやくいしばりは、上下の歯が強く擦れ合うことで、歯が削れたり、先端が欠けたりする原因になります。
また、歯並びに問題がある場合、一部の歯に過剰な力が集中し、「咬合性外傷」という症状を引き起こすことがあります。
この状態が続くと、歯やその周りの組織に負担がかかり、さらなるトラブルにつながる可能性があります。
マウスピース治療の効果
マウスピースは、歯ぎしりやくいしばりの力を歯全体に均等に分散する役割を果たします。
これにより、特定の歯や顎関節にかかる過剰な負担が軽減され、歯や顎、筋肉が受けるダメージを和らげます。
さらに、顎のスムーズな動きを助けるため、筋肉の緊張も緩和します。
マウスピース治療が目指すこと
マウスピースを装着することで、顎の筋肉の硬直がほぐれ、顎関節の位置がより自然な状態に近づきます。
その結果、噛み合わせのバランスも整います。
治療の過程では、必要に応じて矯正治療や被せ物の調整を行い、最終的にはマウスピースを外した状態でも安定した噛み合わせを目指します。
治療のゴール
歯ぎしりやくいしばりによる負担を減らし、自然な顎の動きを取り戻すことが治療の目標です。
この治療によって、歯の健康を守りつつ、顎や筋肉が快適に動く状態を維持することができます。